ついにiPhone8/8 Plusが発売になりました。
それについで2017年11月3日にiPhone Xが発売になるようですね。
ほぼ同時にiPhoneが2種類発売されるということが今までありませんでしたし、iPhone8よりも性能が良いとされるiPhone X が遅れて発売になるのでiPhone8を購入せずに待っている人も多いはずです。
実は僕もちょうどiPhone6sを使い始めて2年になるので、このどちらかを購入しようと思っています。結局iPhone8 Plusを購入しました。
その中でもやはり一番気になるのはカメラ性能です。
僕たち一眼レフユーザーにとってスマホのカメラは非常に大切なのです。
ここまで性能が上がってくるとサブカメラとしても活躍してくれる可能性があるのでは、と考えてしまったりしますよね。
ということで今回はiPhone8/8 PlusとiPhone Xのカメラを比較してみようと思います。
*今回はカメラの性能についてのみの比較になりますので、それ以外の機能についての要素は比較対象に含めていません。
iPhone8/8 PlusのDxOMark評価は最高得点
DxOMarkは一眼レフユーザーなら一度は覗いたことがある、カメラのボディやレンズを評価している海外のサイトです。
このサイトでのiPhone8 Plusの評価が全てのスマートフォンの中でも1位という結果になったようです。
ちなみにiPhone8は2位という結果になっています。
一応スコア表を載せておきます。
評価結果をまとめておきます。
iPhone8 Plus
メリット
- 全てのスマホで最高のHDRパフォーマンス
- 顔認証で適切な露出を表現
- 素晴らしいズーム機能
- 改善の余地はあるが、全てのスマホで最高のボケ
デメリット
- 暗所では色かぶりが起こることも
- オートフォーカスがもたつくことがある
iPhone8
メリット
- 全てのスマホで最高のHDRパフォーマンス
- 正確なオートフォーカス
デメリット
- 暗所では色かぶりが起こることも
- 暗所、明所ともにオートフォーカスが遅い
個人的な感想
iPhone7/7 Plusから全体的にカメラ機能は向上しているようです。
ボケとノイズに関して、個人的な感想を少し述べてみたいと思います。
ボケに関して
ボケに関しても全スマホの中では、自然に見えるように能力が向上しています。
ちなみに、Plusではデュアルレンズであるため簡単にボケを作ることができますが、これらのボケに関しては、作られたボケになります。
1つのレンズが被写体に焦点を合わせて、もう一つのレンズで背景をぼかした写真を撮ります。
それを組み合わせたものなんだと思っていただければオッケーです。
なんか不自然なボケが発生しやすいのがデュアルカメラになりますが、iPhone8 Plusではより自然になるように画像処理能力が向上しているとのことですね。
一眼レフを普段から使っている身としては、こんな作られたボケなんかいらん!と思ってしまいますが、より簡単にボケ味をスマホで出すことができるということは、一眼レフを持っていない人にとっては画期的なスマホになるのではないかと思います。
ノイズに関して
DxOMarkより引用
これを見るとiPhone7 Plusよりも大幅に進化していることがわかります。
ノイズの乗り具合が全然違いますね。
こんな暗所で、パッとスマホをポケットから出して、何も考えずに撮影した写真がこのクオリティなら言うことないんじゃないでしょうか。
さらにiPhone8 Plusに関してはボケも自然のような感じですね。
よくよく見ると、顔のディティールは失われていますし、ノイズ処理頑張りすぎてる感じはしますが、スマホでこのレベルを再現できるのはすごいなと思います。
僕が使用してるiPhone6sだともっと暗闇の写真になりノイズは乗りまくりだと思います。
スペック比較
ここからが本番です。
ようやくiPhone8/8 PlusとiPhone Xのカメラ比較に入りたいと思います。
iPhone X | iPhone8 Plus | iPhone8 | |
画素数 | 1200万画素 | 1200万画素 | 1200万画素 |
F値 | 広角:1.8 望遠:2.4 |
広角:1.8 望遠: 2.8 |
広角:1.8 |
手ぶれ補正 | 広角:○ 望遠:○ |
広角:○ 望遠:ー |
広角:○ |
ズーム | デジタルズーム10倍 | デジタルズーム10倍 | デジタルズーム5倍 |
ポートレートモード | ○ | ○ | ー |
ポートレートライティング | ○ | ○ | ー |
スペックで比較するとこのような感じになります。
この3つはどのモデルでも画素数は1200万画素で同じようです。
そして、iPhone8には広角レンズの1つのみが搭載されており、iPhone8 PlusとiPhone Xには広角レンズと望遠レンズが搭載されております。
iPhone8にはレンズが1つ。
iPhone8 PlusとiPhone Xにはレンズが2つとなります。
広角レンズは35mm換算で約28mmとなり、望遠レンズは35mm換算で約57mmとなります。
F値について
まずF値って何?ってなると思います。
一眼レフだとレンズによってF値が変わってきますのでかなり大事な要素の1つでもありますが、iPhoneの場合はF値固定なので気にしなくて良いです。
要するにここでF値について知っておくべきことは、以下の2つです。
F値が小さいほど
- 暗いところでもノイズが乗りにくい
- 背景がボケやすくなる
とりあえずこの2点を抑えたところで話を元に戻しましょう。
広角レンズについて、3つの機種はF値が1.8となります。
広角レンズに関しては大差がありません。
というか同じです。
差がついてくるのが望遠レンズになります。
そもそもiPhone8には望遠レンズの搭載がありません。
よって広角レンズのみになりますので、ボケ味や望遠時の解像感を求める方については、iPhone8の選択肢はここで消えます。
なぜ広角レンズのみだと望遠時の解像度が下がるかというと、広角レンズをデジタルズームしているからです。
光学ズームとデジタルズームの違いについて
光学ズームは焦点距離を変えることで得られるズーム。
デジタルズームはトリミングすることで得られるズーム。
単純に言うと光学ズームは画質の劣化がなく、デジタルズームはズームすればするほど画質は劣化します。
ちなみにiPhoneはデジタルズームしかできません。
iPhone8 PlusやiPhone Xが光学ズームができると言われているのは、単純に広角レンズと望遠レンズを焦点距離において切り替えているだけです。
要するに2つのレンズを使って光学ズームを感を出しているだけになります。
iPhone8 PlusやiPhone Xは、レンズを切り替えているにしてもデジタルズームではないので、望遠カメラを使った同じ焦点距離の撮影になれば、iPhone8とよりは良い画質が得られることは確かです。
続いて8 PlusとXですが、微妙に数値が違っています。
カメラの世界で言うと、Xの方がF値2.4となりますので、8 Plusよりは暗いところに強いということになりますし、ボケやすくなります。
2分の1段明るくなりますので、それなりに効果は大きいと思います。
が、しかしあくまで望遠レンズの話であって、広角レンズを使っている時は関係のないお話です。
望遠レンズ単体でボカしたいという時に初めて、ボケに関しては役に立ちます。
(ポートレートモードを使用している時にはボケに関して、もしかしたら多少影響があるかもしれませんが、あくまで背景を完全に広角レンズで作り上げていると考えると全く関係ないと思われます。)
要するに望遠レンズでいうとXの方が明るいので、暗いところの撮影でもノイズの乗りが抑えられたり、ボケやすくなったりします。
何度も言いますが、広角レンズに関しては同じです。
手ぶれ補正について
3つの機種に搭載されている広角レンズに関しては、手ぶれ補正が搭載されています。
どれくらいの効果があるかわかりませんが、ついていないよりついていた方が良いです。
大きく違ってくるのが望遠レンズについての話です。
iPhone8 Plusには手ぶれ補正なし、iPhone Xには手ぶれ補正ありとなっています。
ちなみに望遠レンズの方が、広角レンズよりも手ぶれしやすいので手ぶれ補正の恩恵を受けやすいのは望遠レンズの方です。
iPhoneのカメラはノイズが乗ってでも確実に撮影するというスタイルなので、暗闇でもそれなりのシャッタースピードが確保されています。明るいところでももちろんのことです。
要するに、ブレにくいように設定されています。
実際に僕がデュアルレンズを使ったことがないのでなんとも言えませんが、広角レンズでいうと手ぶれするという概念はあまりなかったように思えます。
僕の個人的な感想としては、あってもなくてもあまり気にならないのではないかと思います。
ポートレートモードとポートレートライティング
一番の大きな目玉はこの機能だと思います。
しかし、この機能が使えるのはiPhone8 PlusとiPhone Xになります。
ポートレートモードとは、基本的に背景をボカしたい時に使うものです。
つまり、デュアルレンズありきなのでシングルレンズのiPhoneには搭載されていません。
iPhone7 Plusの時のボケ感は不自然に見えることも多々ありましたので、正直使いたくない機能でした。
しかし、今回はより自然なボケになったとの評価もありますので、ここは少し期待ができそうです。
ポートレートライティングとは、ポートレートモードに色々な照明機能が搭載されたものです。
要するにこちらもボカしたい時に使うエフェクトになります。
ポートレートモードを選択した際には、5つのどれかのエフェクト機能を選ぶことになります。
そのエフェクト機能がポートレートライティングです。
それでは5つのエフェクトをご紹介します。
Appleより引用
一番使用しそうなのが自然光だと思います。
それにしても5枚の写真全てが素晴らしい写りをしています。
スマホで撮影したとは思えないような出来栄えですね。
僕が個人的に欲しい機能はステージ照明です。
これは背景が黒くなるので、ブツ撮りに向いています。何かを強調したい時に非常に便利なエフェクトだなと思いました。
うまく使いこなすことでインスタ映えした写真が簡単に撮れそうです。
もはやSNSにアップするためだけに、一眼レフや高級コンデジを購入する必要がなくなるのかもしれません。
一体どれを購入するのがベストなのか
カメラの機能だけで見ると一体どれを購入するのがベストなのでしょうか。
まず、大きく分かれるのは望遠レンズがいるかいらないかということです。
いらなければiPhone8を購入すれば良いし、必要であれば多少大きくなってもiPhone8 PlusかiPhone Xを購入する方が良いと思います。
ちなみに、広角レンズは35mm換算で約28mmとなり、望遠レンズは35mm換算で約57mmとなります。
望遠レンズと言っていますが、一眼レフでいうと焦点距離は標準レンズの位置にあたります。
57mmの焦点距離とは、人の目で見たような景色を撮影出来る距離なのです。
スマホで撮影する時に、被写体を少しでも大きくするために近づいて撮影していたという人にとっては、近く割合が減りますので、撮影しやすくなるのも事実だと思います。
望遠レンズが搭載されていることによって撮影のバリエーションが増えるのは間違いないと思います。
人物をよく撮影するというのであれば、望遠レンズはあると嬉しい機能です。
特に子供を撮影する際には重宝する可能性があります。
しかし、風景やスナップ撮影に多くを使用するというのであればiPhone8で十分幸せになれると思います。
そんな人にとっては、むしろ望遠レンズはおまけでしかないという感じがします。
では次にiPhone8 PlusかiPhone Xかという選択です。
この2つの大きな違いは、望遠レンズのF値と手ぶれ補正があるかないかという違いとインカメラにポートレートモードが搭載されているかやFace IDが可能かどうかという違いです。
F値は2分の1段分明るくなり、手ぶれ補正搭載ということ。
価格にすると2万3千円の差となります。
一眼レフのレンズだとこの機能に2万3千円は安いと感じますが、あくまでもiPhoneです。
正直画質に関しては、さほど影響がないと思いますし、標準域の焦点距離の手ぶれ補正にもそこまで強烈に恩恵を感じることはないと思いますので、iPhone8 Plusで良いのではと思います。
でも、自撮りでもポートレートモードを使いたい!Face IDは絶対に必要だ!という人は迷うことなくiPhone Xを購入しましょう。
僕は一眼レフで写真を撮りますので、基本的にiPhoneは一眼レフで撮れない時にしか使用しません。
ですのでデュアルレンズは不要。
広角レンズはかなり良い評価を得ているのでカメラ機能に関しては、iPhone8で満足ですという結果になります。
いくらiPhoneが自然なボケ感を出すことができると言っても擬似的なものだということ。
撮影する場所やもの、条件によって不自然なボケになる可能性があるということ。
むしろ不自然なボケになるのが怖いのでポートレートモードを使う機会は限りなく少なそうです。
まとめ
広角レンズのみで事足りる人は無理にiPhone8 PlusやiPhone Xにしなくても良いと思います。
デュアルレンズが欲しい人でどうしてもインカメラにも重点をおくという人はXで。
Xに未来を感じている人もXで。
そして、アップルマニアの人は3つ全部だーーーーーーーーー!!!!!
それ以外の人はiPhone8 Plusでいいのかなというのが僕の結論です。
異論は十分に認めます。
と勝手に結論をつけていますが、あくまでカメラ性能と値段を考慮して判断をしたものになります。
サイズや他機能は考慮に入れていませんのでご理解を。
今回比較してみると僕が機種変するならiPhone8で良いかなと思うようになりました。
機能的にはiPhone8で良いけど画面の大きさはPlusかXの方が魅力なんだよなとか考えながら。
コメント
コメント一覧 (3件)
こんにちは〜。
しまるです。
iPhone8出ましたね。
やっぱりX待ちなのか、世間でもそこまで騒がれていないように思いますが、カメラの性能は上がってきてますね。
ワタシもアトリさんと同じで、iPhone6sを使ってますが、基本D5500で撮るのと、一眼を持って行かない時はRX-100を使ってるので、iPhoneではほとんど撮ってないんですが、ポートレートモードは一度試してみたいですね。作例を見る限りだと、とてもスマホで撮った画には思えませんが、日常の使用でどこまでの性能を引き出せるのか試してみたくあります。
それでも、一眼には敵わないと信じていますが、インスタ映えするようにゆるふわな調整をかけたりしてると、スマホで見てる分には今後ますます一眼との差はなくなっていくのかもしれませんね〜。
しまるさんへ
こんばんは。
iPhone6sよりはだいぶカメラ性能が上がってそうですよね。
今までの感覚が大きく変わる可能性もありますよね。
画質にん関しては一眼が圧倒的に上なんでしょうけど、iPhoneで鑑賞するくらいなら違いがよく分からないという事態に陥るかもしれませんね。
僕は、利便性とこだわりの間で揺れてそうですw
けど、撮るのが圧倒的に楽しいのは一眼です!(異論は…)