航空機写真の撮影方法を子供でも分かるように徹底解説!設定のおすすめはこれだ

ここ数年間で民間や軍用を問わずに、航空機の写真撮影を趣味で始められる方が増えてきています。

最初はピントがバッチリあった写真が撮れてれば満足だったのが、次第と「どんな風に撮ったらキレイな写真が撮れるのだろう。」とか「機材を購入したいけど、どんなモノを選んだらいいんだろう。」という悩みがある方も多いかと思います。

当記事では航空機撮影歴10年の私が基本的な設定やノウハウをまとめてみました。
※この記事は航空機撮影を得意とするK氏に寄稿いただきました

・おすすめの撮影機材
・撮影時のカメラの設定
・撮影ポイントの選び方
・撮影の狙い時
・機材以外に用意したいもの

などを詳しく解説しますので、最後までご覧ください。

目次

おすすめの撮影機材

航空機のみならず写真撮影に必要な機材といえば、

● カメラ本体
● レンズ
● 三脚と雲台

の3点がありますが、それぞれについて説明していきます。

カメラ本体

カメラ本体ですが、APS-Cもしくはフルサイズの一眼レフ機かミラーレス機であれば問題ありません。
できれば撮影したい瞬間を確実に狙うためには、秒間の連写枚数が多いモデルを選択されることをおすすめします。

また、望遠レンズとの重量バランスやバッテリー容量を考えて、カメラ本体下にバッテリーグリップを装着したほうが、重くはなりますが重量バランスが良くなり構えやすくなります。

もちろん無くても問題ありませんので、ご安心くださいね。

おすすめのレンズ

航空機写真の撮影でよく使用されるレンズは、以下の3種類を使用されてる方が多いです。

● 標準ズームレンズ
● 望遠ズームレンズ
● 超望遠ズームレンズ

標準ズームレンズ

標準ズームレンズですが、メーカー純正の24-70mm F4や24-105mm F4のレンズを使用されてる方が多く、展望デッキや誘導路横にある公園など、機体が近い距離にいる状況で機体全体を撮影するときに使用しています。

望遠ズームレンズ

望遠ズームレンズですが、70-200mm F2.8を使用されてる方が多く、空港周辺や展望デッキでよく使用しています。

特に展望デッキでは、金網フェンスの場合だとフェンスにレンズを通す穴が開けられていますが、このクラスのレンズまでしか入れることが出来ない空港が多いです。

また開放値がf2.8と明るいレンズなので、天候が悪くて暗い状況や夜間撮影に使用することが多いです。

超望遠ズームレンズ

超望遠ズームレンズだと、純正の100-400mmがおすすめの超望遠ズームレンズです。

社外メーカーからも、150-600mmの超望遠ズームレンズが15万円前後で発売されており、撮った画像自体もシャープな描写をしているので、使用されている方も多いです。

いきなり超望遠レンズを購入するのではなく、まずは標準レンズや望遠レンズを使い、ステップアップとして超望遠レンズにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

三脚と雲台

三脚ですが、重い望遠ズームレンズなどを使用するので、耐荷重がしっかりしたものを選ぶ必要があります。

一般的にはカメラ本体とレンズを合わせた総重量の2倍が耐荷重の目安といわれており、総重量が3.5kgだとしたら三脚の耐荷重は7kg以上の製品を選びましょう。

雲台は動いている機体を撮影するためスムーズに追従できる上に、動画撮影にも使えるのでビデオ雲台がおすすめです。

耐荷重も三脚同様に総重量の2倍を目安と考えましょう。

おすすめのメーカーとしてはLeofotoやINNORELの三脚が航空機カメラマンの間ではリーズナブルで人気があり、私もINNOREL三脚と雲台をを使用しています。

撮影時のカメラの設定

撮影時の設定ですが、下記の項目の説明になります。(キヤノンの場合)

私が実際に行っている設定ですので参考にしてください。

● シャッター速度
● 絞り
● 露出
● ISO感度
● 撮影モード
● ピクチャースタイル
● オートフォカス
● ドライブ 

シャッター速度

シャッター速度は1000分の1秒で設定しましょう。

離着陸時には時速200~300キロの速度で飛行していますので、手ブレの防止を考慮したら1000分の1秒という高速なシャッター速度になります。

絞り

絞りはf8~f11で撮影するようにしましょう。

レンズによってはf8以下だと描写が甘くなる場合もあります。

また被写界深度が浅くなるため機首はしっかりと描写しているのに、尾翼がぼけてしまったりって事にもなってしまいます。

かといって、絞り過ぎると画質が悪化するので注意が必要です。

露出

露出は-1/3~-1で設定しましょう。

白色が多い旅客機だと機体部分が白トビしてしまう可能性が高いので、アンダー気味の設定で撮影し、現像時に露出補正を行いましょう。

ISO感度

ISO感度は大体100~400の間で設定しましょう。

晴天の時はISO感度100くらいでも設定したシャッター速度や絞りを確保することができます。

逆に天候が悪く、光量不足になるときはISO感度を上げていけばいいのですが、上げ過ぎるとノイズが発生するので注意が必要になります。

日中だと上記の範囲での設定で問題はないです。

撮影モード

撮影モードはシャッター速度優先で設定しましょう。

他の設定だと、天候の変化などでシャッター速度が低下してしまい、手ブレが発生する可能性があるのでシャッター速度優先で撮影しましょう。

ピクチャースタイル

ピクチャースタイルは風景モードに設定しましょう。

各設定のなかで、風景モードがシャープネスとコントラストが強めの設定になっているため、航空機写真の撮影には最適な設定です。

また調整もできるので、シャープネスやコントラストなどを好みのセッティングに変更ができます。

オートフォーカス

オートフォーカスですが、設定項目は下記の2点になります。

● モードはAI SERVOに設定しましょう。
● 測距エリアは領域拡大AFに設定しましょう。

モードはAI SERVOに設定しましょう。

AI SERVOは、動いている被写体を撮影するときに適しているモードで、被写体に向けてシャッター半押しにしている間は、自動的にピントを合わせてくれる機能です。

なので高速で移動する航空機を撮影するには最適なモードとなります。

測距エリアは領域拡大AFに設定しましょう。

領域拡大AFは一点のポイントと上下左右の隣接したポイントでピント合わせをおこないます。

通常の一点AFでは航空機が遠くを飛行しているときには、被写体が小さいのでポイントを合わせるのが難しいです。

自動選択AFやゾーンAFは背景が空の時や周辺に建築物などが無いときは有効ですが、建築物があるときにはそちらへピントがあってしまうことがあります。

ドライブ 

ドライブは高速連続撮影に設定しましょう。

タッチダウン時のタイヤスモークが出たところや、背景との絡みなど一瞬を狙った時には有効な設定です。

撮影時のコツ

撮影時のコツですが下記の2点になります。

● 水平になるように撮影
● 機体が真ん中にくるように撮影

水平になるように撮影

航空機写真の撮影で難しいのが、きちんと水平に撮ることです。

撮った時は「いい感じで撮れたぞ」と思っても、後から確認したらひどく斜めになってるってことがよくあります。

きちんと水平に撮るには、撮影時にきちんとカメラが水平になっているか確認することが必要になります。

私の場合はファインダーにグリッドを表示させており、撮影時にはファインダー内に入っている照明の柱や建築物の壁と、グリッドの縦線を平行に合わせて撮ってます。

また撮った画像を確認して、大体どっちの方向にどれくらい傾いているかを確認して、撮影時には意識して傾きの反対方向に傾けるなどしてみましょう。

機体が真ん中にくるように撮影

離発着する航空機の真横を撮影した時に、機体が前か後ろにずれてるって事はよくありますが、画面いっぱいに入れたつもりが前や後ろがはみ出していたら泣くに泣けません。

常に機体の前後にゆとりをもって撮り、あとからトリミングをおこなって調整することをおすすめします。

またオートフォーカスを中央に合わせてるときには、ポイントを主翼の付け根付近に合わせるように意識して撮りましょう。

撮影ポイントの選び方

撮影場所がターミナル内の展望デッキではなく、空港周辺の撮影ポイントで撮影するときには以下のポイントに注意しましょう。

● 太陽の位置
● 風向き

太陽の位置

太陽の位置ですが、朝は南東の方向から明け夕方には南西の方向に沈みます。

キレイな写真を撮るには、太陽を背にした順光での撮影であることが大切です。

特に太陽の位置が高く北寄りになる夏場と比べて、太陽の位置が低く南寄りなる冬場は逆光が強くなり、順光で撮影した画像との違いがはっきりと出てきます。
 
撮影に行くときには、滑走路が南北に延びている場合だと午前中は東側に行き、午後からは西側の撮影ポイントに行くのがおすすめです。

滑走路が東西に延びている場合だと冬場は南側の撮影ポイントに行くのがおすすめです。

風向き

航空機は原則として風下から向かい風の方向で離着陸をおこないます。

なので着陸シーンをメインで狙うか、離陸シーンを狙うかで撮影ポイントを決める必要があり、また風向きが変わると離発着する方向が変わるので、移動する必要があります。

撮影にいきたい狙い目

スッキリとしたきれいな状況で撮影したい場合は下記の状況がオススメになります。

● 早朝や夕暮れ
● 雨あがりのあと

早朝と夕暮れ

気温と光の加減を考慮した場合だと、早朝や夕暮れ時が狙い目の状況になります。

早朝はまだ気温が低く地面が太陽の熱で温められていないため、水蒸気やチリが出にくい状況なので、画像がかすんだり陽炎も出にくくなります。

夕方も昼間の日差しがやわらいでくるので、昼間ほど陽炎が出にくくなりますし夕焼け時の幻想的な画像が撮れるのでオススメの時間帯です。

雨あがりの時

雨あがりの時や雨が降ってた翌日なども狙い目です。

大気中のゴミやチリが雨が降ったことにより洗い流されてしまうため、霞んだりせずにスッキリとした視程になります。

また雨により地面が冷やされるので、普段悩まされている陽炎の発生も抑えられるのでくっきりとした写真が撮れます。

持っておきたい便利なツール

航空機写真の撮影をするのであれば、カメラ機材だけじゃなく以下のツールも用意しておきましょう。

● エアバンドレシーバー
● 脚立
● アプリ

エアバンドレシーバー

航空機に指示を送っている航空無線を聞くことができる受信機がエアバンドレシーバーです。

エアバンドレシーバーで航空無線を聞くことによって、出発する航空機の状況や着陸する航空機の飛行情報を知ることができます。

ただし、原則として言語が英語なので聞きなれる必要がありますし、傍受した内容を他人に話すことは法律違反になるので注意してください。

脚立

脚立は前に大勢の人がいる場合や、空港周辺でフェンスの上から撮影する時に使用します。

段数ですが、前に大勢の人がいる場合や低いフェンスの上から撮影する場合だと2~3段、高いフェンスの上から撮影する時だと4~5段の脚立を使用する方が多いです。

また電車やバスなどでの移動で持ち運びやすさなどを考えた場合だと、2~3段の脚立ではなく折り畳み式の踏み台も使用している方もいます。

但しターミナル内の展望デッキでは、使用禁止になっている空港もあるので注意が必要です。

アプリ各種

航空機の写真撮影にはいくつかのスマホアプリをインストールして、情報収集を行えば便利です。

私が実際に使用しているスマホアプリを紹介します。

● フライトレーダー24
● LiveATC
● 空見さん
● windy

フライトレーダー24

フライトレーダー24は航空機の写真撮影をしていない方でも、航空機に興味がある方は聞いたことがあるスマホアプリです。

世界中で飛行している航空機の位置情報がマップ上で表示されるほか、各空港の離発着の情報など様々な情報を取得できるので、必ずいれておきたいスマホアプリです。

LiveATC

LiveATCは世界の空港の航空管制をライブで聞くことができるスマホアプリです。

エアバンドレシーバーを持っていない方にはオススメのスマホアプリですが、残念ながら日本国内だと主要空港のみしか対応していません。

空見さん

空見さんは日本国内にある空港の風向/風速/雲の位置/気温など、数多くの気象情報を確認できるスマホアプリです。

windy

windyは世界中の気象情報をマップ上で確認できるスマホアプリです。

特に風向きと風速を確認する時には非常に見やすく、航空機が離着陸する方向を予測するには便利なツールです。

まとめ

以上が私が休日に楽しんでる航空機写真の撮影を行う上での、基本的な設定やノウハウになります。

もしかしたらこの記事を他の航空機写真の撮影をされてる方がみたら「間違ってる!」って言われる方がいるかもしれません。

正直言って人には考え方が千差万別あり、自分の撮影スタイルを確立している方も多いです。

設定ひとつでも、私はオートフォーカスのモードはAI SERVOって言いましたが、人によっては違う設定でされている方も多いです。

今回は航空機写真の撮影を始めたばかりの、ビギナーの方向けに書いてみました。

この記事がせめてもの参考になって、楽しい撮影ライフをおくっていただければ幸いです。




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この記事を書いた人

30歳代、3児のパパです。
主にカメラ・写真について記事を書いています。
使用機種:Nikon D5500、SONY α7 Ⅲ

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