滝の撮り方まとめ!流れるような滝の撮影方法を写真付きで述べていきます

どうもこんにちわ!

滝の撮影がしたいなと思い始めてから約2年。
いろんな滝を撮ってきました。

何度も同じ滝に行ったり、車を飛ばしてわざわざ滝を撮りに行ったりしながらなんとなく滝の撮り方を学んできました。

ということで今回は僕が今まで撮ってきた滝を紹介しながら、この時はこんな感じで撮ったよっていうのをご紹介していこうと思います。

目次

滝の撮り方

まず、大前提として滝の撮り方を。
ちなみに一眼レフでの話を前提とします。

え?ただカメラを構えて写真を撮れば良いんじゃないの?って方はこちらの記事を先にご覧いただければと思います。

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この記事では、ただカメラを構えて手持ちで撮影したらどうなるのかというのを実証しています。

どんな写真が撮りたいのか

どんな写真が撮りたいのかによっても話が変わってきますのでまずは例をご覧ください。

シャッタースピード早い

シャッタースピード遅い

同じ風景でもカメラの設定によってここまで変わってきます。

この違いは、カメラのシャッターを開けている時間によって変わります。

左の写真はシャッターを開けている時間が短いので瞬間を切り取ることができます。
また、右の写真はシャッターを開けている時間が長いので、時間を写真に閉じ込めることができます。

要するにどちらの写真を撮りたいかということです。

結論から言うと、左の写真は手持ち撮影でも撮れるけど、右の写真は手持ち撮影では厳しいです。
手持ちが厳しかったらどうするの?って感じですが、三脚を使うのです。

水が流れるような写真が撮りたかったら三脚は必須なのです。

普通に構えて撮影すれば確かに滝は撮れますが、流れるような白い滝を撮りたいのであれば手持ちでは厳しいと思います。

多分滝を撮りたいと思ってこの記事を読んでいただいているということは、流れるような滝を撮りたいと思っているのではないでしょうか。

今回は、流れるような滝を撮影するためにはどうすれば良いのかという観点で記事を書いています。

うん、めっちゃ綺麗。

この写真を撮ったときの満足度は非常に高かったです。

とりあえずこんな写真を撮るためにはシャッタースピードを遅くする必要があります。
シャッターを長く開けておくので、手持ち撮影ではぶれやすくなってしまうのです。

手持ち撮影でこんな写真を撮るのは無理じゃないけど、ほぼ無理に近いです。
少なからずブレてます。

僕も何度も挑戦しましたが、満足いく写りをしていたことは一度もありませんでした。

強烈な手振れ補正でもない限り、スローシャッターで細部までぶれないのは無理だと思った方が良いです。

設定

滝を撮るためのカメラ側の設定はS(Tv)モードを選択してください。
この設定はシャッタースピードを優先して撮影をすることになります。

自分でシャッタースピードを決めて、絞りに関してはカメラが自動で調節してくれる形です。

絞りにもこだわるという方は、マニュアルモードで撮影することになります。
僕も当初はマニュアルで滝を撮ることにこだわっていましたが、マニュアルモードにすると明るさの度合いとうを計算しながら設定を決めていかなくてはなりませので、少々手間がかかります。

Sモードで絞り値をISO感度やNDフィルター等で間接的に調節するのが手っ取り早いかなと思います。

ちなみに上の写真でシャッタースピードは3秒になります。
なめらかな滝を表現するためには、比較的長いシャッタースピードが必要になります。

設定

  • Sモードに設定
  • シャッタースピードは0.3秒以上

え?0.3秒なら手持ちでもいけるんじゃ・・・と思う人もいあるかと思いますが、あくまでも水量がある場合なら0.3秒くらいでも流れている感じを撮影することができます。

水量が多く、勢い強い場合にシャッタースピードを遅くしすぎると、滝が白くなって流れが見えにくくなったりします。
逆に水量が少なく勢いが弱い場合だとシャッタースピードを短くすると水の流れをうまく表現できなかったりします。

ここら辺は何枚か撮影してみて自分で確認するほかないと思います。

使用する道具

それでは使用する道具をご紹介します。

  • 三脚
  • NDフィルター

最低でもこの2つが必要になります。
このほかにあった方が良いのがレリーズです。

レリーズは簡単に言うとシャッターを遠隔操作できるリモコンです。
シャッターを押したタイミングでブレてしまうのを防いでくれます。

レリーズに関しては、なくても良いのですがあると非常に便利です。
僕は必ず使用しています。

三脚

手持ち撮影は厳しいです。
これは僕が今まで撮ってきた中で感じることです。

うまく撮れたなと思っても、シャッタースピードが遅いとどこかしらブレてると思った方が良いと思います。

手振れしないようにするためにはおとなしく三脚使っとけということです。

シャッタースピードが1秒を越えてくると手持ちじゃほぼ不可能ですし、さらに秒数を稼ぎたい時なんて三脚ないと意味不明な写真が出来上がります。

スローシャッターで撮影するには、安くても良いので三脚は必須です。

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NDフィルター

NDフィルターとは簡単に言うと光の量を軽減してくれるフィルターです。
レンズがに付けるサングラスみたいな感じ。

NDフィルターをつけることで光の量を抑えますので、シャッタースピードを遅くしても白とびせずに撮影することができます。

NDフィルターせずにスローシャッターで撮影すると白とびしてしまいます。
これを避けるためにNDフィルターは必須ということができます。

使い勝手の良いND16を購入しておくと滝には対応できるかなと思います。
ちなみにND16はNDフィルターなしで1/60秒のところを1/4秒にすることができます。

ただ真夏の晴天の時はND500でようやく対応できるような場合もありますので、撮影する場所の光量が基準になってくると思います。

参考までに、上の写真はND16で撮影しています。

実例をご紹介

それでは実際に撮影した写真と感想を!

熊本県 夫婦滝(周辺)

こちらは滝じゃありませんが、僕が初めて流れる水を撮影した写真です。
ちなみにNDフィルターをまだ持っていなかったのでF22まで限界に絞って撮影しています。

周辺が暗いのでNDフィルターなしでも撮影することができましたが、岩や苔がぼやっとなっている小絞りボケを起こしています。

絞りすぎるとこのような現象も。

F8〜F11くらいが風景にはベストかなと。

熊本県 鍋ヶ滝

熊本県にある鍋ヶ滝です。
冒頭にあった写真もこの時に撮影したものです。

こちらはシャッタースピード2.5秒でF11で撮影しています。
水量もちょうどよく流れる様子がわかると思います。

滝の裏側ということもあって幻想的に見えているのがナイス!!

この日の撮影は充実感とやりきった感がありました。
今だにこの時撮った写真は好きです。

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台湾 十分瀑布

いきなり国が違いますが、これは台湾です。
台湾のナイアガラと言われている十分瀑布で撮影したものです。

この日は6月の晴天ともあり光量が非常に強い。
さらに太陽の光にそのまま照らされているのでNDフィルターがあまり効かない・・・。

ND16フィルターを装着していますが、0.4秒でF22という状況です。
水量が多かったので良い感じに撮れましたが、晴天の滝撮影は難しいということを知りました。

この撮影を終えてからND500を購入しました。

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台湾 龍山寺

こちらも台湾です。

お寺の中にある滝ですが、NDフィルターを用いて撮影してみました。
実際にこの滝を三脚立てて撮影しているのは僕以外見かけませんでした・・・w
特別撮影するような滝ではないのでしょうね。

こちらは1秒でF13となっています。

水量が少ない滝は綺麗に見える可能性が高いですね。
振り返るとそう感じます。

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福岡県 友泉亭公園

こちらは驚異の手持ち撮影です。
シャッタースピード1/15秒です。

あとり
1/15秒が手持ちの限界です。

これでも何枚か撮影してようやくです。
一発で決めるのはとてもじゃないけど厳しいです。

この日は三脚持ってなかったので手持ちで撮影しましたが、やはり手持ちの厳しさはしみじみ感じますね。

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福岡県 白糸の滝

こちらは福岡県の白糸の滝です。
水量が非常に少ない時に行くとこんな感じになりました。

0.8秒のF8で撮影していますね。
写真的にはパッとしないです。

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こちらが別の日に撮った同じ滝です。
6秒のF20で撮影しています。

個人的には白糸の滝はこの写真がベストかなと思います。
水量によって見え方が全然違いますので、前の日の天気等にもよるんだなと思った日でもありました。

佐賀県 見帰りの滝

佐賀県の見帰りの滝です。
こちらも訪れたのは2回目となりますが、三脚広げることができないほど人が多かったので手持ちで撮影しています。

1/25秒のF18で撮影しています。

この時は三脚持ってきていたので使いたかったなと・・・。
撮影スポットが三脚広げたら通れなくなりますので仕方なく断念しました。

う〜ん残念。

見帰りの滝は九州一の落差100mを誇っています。
来年あたりまたチャレンジしようと思っています。

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佐賀県 轟の滝

この時は大量に撮影したのですが、どうもピンとくるものが撮れませんでした。
夏だったので光が強かったため、ND500を投入しています。

水量が多いのに4秒もシャッターを開けていたので、右側の滝が白くなりすぎています。
完全にシャッタースピードが遅すぎるためこのような写真になってしまってるのです。

長く開けることにこだわって撮影していたのが仇になりました。

水量とシャッタースピードの関係性を考える大切さを学んだような気がします。

福岡県 だんご庵

こちらも失敗した例の一つです。

水量が少なかったのでシャッタースピードを4秒としていたのですが、F値が4でした。
太陽の光も一緒に撮影しているので極限まで絞って光条を出せれば良かったんです。

しかし、太陽を入れるというところまででしか頭が回っていませんでした・・・。

F22まで絞るのであればNDフィルターいらずで撮影できたのかなとか。

このように周りが木々で囲まれていると太陽の光を前面に浴びないのでND16で十分対応できます。

終わりに

自分の撮影した写真を見ると、後半になるほど失敗が増えているなと・・・。

設定を見返すことで、こうすれば良かったというのが非常にわかりやすいくらい出て行きますので、スローシャッターを行った際は是非設定まで振り返ってみてください。

滝撮影って決まった時の満足度は非常に高いので、これからもチャンスがあれば撮影していきたいと思っています。

また、NDフィルターを使った他の撮影にもチャレンジしていければいいなと。
海や雲をNDフィルターで扱えるようになると、またまた撮影の幅が広がりそうな気がする今日この頃です。




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この記事を書いた人

30歳代、3児のパパです。
主にカメラ・写真について記事を書いています。
使用機種:Nikon D5500、SONY α7 Ⅲ

プロフィール

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは♪
    滝撮影!
    私も今年に入ってから風景を撮る事も増えてきていて、その中でも滝は好きな被写体ですねー。
    やっぱり絹の様な流れを撮れれば、それだけで写真が上手くなった様な気がしますwww

    • しまるさんへ

      こんにちわ。
      僕も滝を発見したら撮ってますw
      スローシャッターで撮れば確かに上手くなった気がしますよね。
      最近はND500で長時間露光にはまってますw

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